東北の山〜鳥海山

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zoom RSS 回顧録 2005年のG.W. 会津駒&尾瀬を滑る 二日目

<<   作成日時 : 2008/05/31 19:20   >>

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二日目 尾瀬ヶ原 縦走 至仏山 山ノ鼻ルート


2005/5/4 至仏山 快晴

下田代十字路(見晴) 6:07 → 竜宮・沼尻川にかかる橋 6:45〜7:05 → 牛首 7:45 → 山ノ鼻 8:30 → 至仏山登山口 9:07 → 森林限界 9:45 木道 11:00 至仏山山頂 11:29

下山開始 12:42 → 森林限界 12:58 → 山ノ鼻 13:09〜25 → 牛首 13:52 → ヨッピ橋 14:31 → 東電小屋 14:51 → 尾瀬ヶ原橋 15:00 → 下田代十字路(見晴) 15:34

 一日目の続き

 夜、寒さで目が覚めた。その時は夏用のシュラフとシュラフカバーしか持っていなかった。ゴアを着込み、シュラフにすっぽり潜ったが、まだ寒く、熟睡は出来なかった。空が白んでくると、奇妙な音がテントの外から聞こえてきた。鳥かセミのような鳴き声のあと、雷のような音がした。音の元を確認したかったが、テントの中が冷えるのが嫌で、結局外は見なかった。ずっとその音が気になっていたが、後日、あるテレビ番組でその疑問が解消された。
 オオジシギ 別名:雷シギとも呼ばれるその鳥は、繁殖期になると雄が急降下する、ディスプレイ飛翔を行うそうで、その際に尾羽で立てる大きな音が、あの時聞いた雷のような音だった。滅多に見られるものではないので、その時、見ていれば良かった。
 朝食を摂り、テントから出るとまだひんやりとしていた。今日も快晴で、これから向かう至仏山が青空をバックに見えていた。
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 至仏山を登った後、またここに戻ってくる予定だったので、テントは張ったまま、必要な荷物だけを持って出発した。 
 一面の雪原は、まだ締まっていてよくシールが効いた。鳥のさえずりを聴きながら快適に進む。早朝行動している人はカメラマンが多かった。何人かとすれ違い、まっすぐ竜宮へと向かった。沼尻川の清流がとうとうと流れていた。
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 ここまで快調に進んできたが、思わぬ出来事が!沼尻川に架かる橋がその年の大雪で折れ曲がり、通行できなくなっていた。これは予定外である。迂回路を地図で調べると、ヨッピ橋を渡らないといけない。ヨッピ橋に辿り着くには最悪、尾瀬ヶ原橋まで戻らないといけない場合も考えられた。
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 迂回すると大きなロスタイムである。先程、すれ違った人もいたので、この橋を渡って来たと思われた。しばらく考えていると、竜宮小屋側から来た人達が、壊れた橋を渡ってきたのでハラハラと見ていた。今の人達は登山靴だったが、板を背負ってブーツでこの橋を渡れるだろうか、まだ悩んだ。遠回りするとどれ位時間がかかるか分からなかった。意を決して橋を渡ることに決めた。板を背負い、ストックを一番長くして曲がった方の橋に突き、三点確保をしながら、しずしず、しずしずと渡りきった。冷汗で背中がびっしょりであった。
 川の水が突然消え、違う場所から現れるという竜宮現象を見たかったが、どこで見られるのかさっぱり分からなかったので、諦めて先に進んだ。
 竜宮小屋からは、出会う人が多くなった。夏の尾瀬はこんなものではないだろうなと思いながら、トレースに関係なく直進した。途中で至仏山に向かう団体が前を歩いていたが、横をすり抜け軽くパスする。スキーはいいねぇと羨ましがられた。木道が出ているとこうも軽くパス出来ないんだろうなとも思った。
 至仏山はずっと見えているのに、なかなか着かなかった。途中で一段高くなった真新しい橋を渡った。前に架かっていた橋は、水量が増えたとき冠水したこともあったというので、一段高くして架け替えられたようだ。
 牛首を通過してようやく山ノ鼻が見えてきた。川上川を越えるには橋を渡らないといけないが、川上川に架かっている二本の橋のうち、原の川上川橋を通った方が近かったのだが、その方面には人が見えず、まだ渡れない可能性が高かった。鳩山峠から山ノ鼻に向かう山の川上川橋なら通れないはずはないと考え、まっすぐ山の川上川橋に向かった。立派な山の川上川橋を渡り、山ノ鼻に到着した。
 大勢の人がいた。テントも数多く張られていた。水の補給をし、一休みしてから至仏山に向かった。至仏山登山口の梯子が露出していた。左側の雪にトレースがあったので、辿って登り始めた。
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 尾根に上がる間際で傾斜がきつくなったが、シールで登り切り、そこからは雪の残った夏道沿いに進んだ。しばらく樹林帯を通り森林限界を超えると、滑りがいのある広いバーンが目の前に広がった。
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 至仏山は海底が隆起した山で、植物の生育に適しない地層のため、周りの山と比べて森林限界が低く、滑りがいのある山であった。ただし、固有の植物も生育していて、残雪期後半には、植生保護のため至仏山は立ち入り禁止になる期間があるそうだ。
 高度を上げ振り返ると、燧ヶ岳方面の山々が見えてきた。高天ヶ原まで来ると、木道が出ていた。
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 露出した部分を迂回すればスキーを履いたまま登れるのではと思ったが、確信はなかったので、板を背負って木道を歩いた。木道はまた雪の下に隠れた。山頂まで直ぐに思えたので、そのまま登った。夏道を外れると、まだたっぷりと雪が残っており、早く登った人達が滑っていた。
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 山頂まであと少しという所で振り返ると、今朝通ってきたルートを俯瞰で見る事が出来た。尾瀬ヶ原を蛇行して流れる川、昨日登ってきた会津駒ヶ岳、明日登る燧ヶ岳と立ち止まってしばらく眺めていた。人が多いのは嫌なのだが、雪が消えた頃の尾瀬にも来てみたいと思った。
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 山頂には鳥海山よりも多いと思われる人が休んでいた。鳩待峠から登れば近いからであろう。今までの疲れも吹き飛んでしまう程、山頂から眺める景色は素晴らしかったので、着いて直ぐザックを下ろし撮影に夢中になった。至仏山の東側は大きく切れ落ち、山頂からは大パノラマが広がっていた。
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 見えている山の名前が分かれば、なお良かったのだが、全く分からなかった。鹿島槍ヶ岳や五龍岳が見えているのではないかという人達の会話が耳に入ってきた。見ている方向を見たが、さっぱり分からなかったので、後からカシミールで調べれば分かるのではと思い、カメラに収めた。
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 カシミールで調べたところ、楢俣湖の先に鹿島槍や五龍は見えるとあり方角は合っていたのだが、肉眼では見えていたかも知れなかったが、残念ながら写真では確認できなかった。
 至仏山の西側の斜面はスキーに適していた。ここで何本も滑るのも面白そうだった。まだまだ山頂にいたかったのだが、今朝来た道のりを戻らないといけないと考えると、長居はできなかった。後ろ髪を引かれる思いで下山した。シール登行で登ってきている人に尋ねると、高天ヶ原の東よりにコースをとると、雪が繋がっているとの情報を得、先に滑っている人のコースを確認しながら滑り降りた。樹林帯からは登ってきたルートを下れば間違えないと思い、夏道の尾根筋を忠実に辿ってきたが、ムジナ沢をそのまま下っても山ノ鼻の湿原に降りられたようだ。
 山ノ鼻で少し休み、来た道を引き返す。湿原の雪が溶け始め、アイスブルー?に感動。奥に燧ヶ岳が入るポイントに行って撮影した一枚。
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牛首を過ぎ、竜宮の沼尻川に架かる橋は二度と渡りたくなかったので、尾瀬ヶ原三又の分岐地点から、ヨッピ橋に向かって進んだ。こちらのルートに入るとめっきり歩く人が減り、数人としかすれ違わなかった。その年は例年にない大雪だったため自由なコース取りを出来た。いつもなら雪が融け始めて歩けなかかった所がもっと多かったと思われた。下ノ入堀川にかかる橋を一度渡って歩き続けると、ヨッピ橋に到着した。
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 登る計画だった景鶴山にはヨッピ橋付近から向かうようだが、既に疲労困ぱいで、登る気力は無かった。今朝竜宮から景鶴山を見たが、急斜面なうえ、夏道はないためルートが分からなかった。早くテントに戻りたかったので、未練もなく先を急いだ。燧ヶ岳が迫ってくると、東電小屋が見えてきた。
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 営業前のためひっそりとしていた。入り口は空いていたので、オープンの前の準備をされていたのだろう。
小屋を過ぎて直ぐに十人くらいの団体とすれ違った。トレースを辿ると尾瀬ヶ原橋に到着した。尾瀬ヶ原の雪融け水が集まって流れる只見川はさすがに川幅もあり、橋も大きく本格的であった。この下流にある三条ノ滝は、今の時期は水量が多く、さぞ見ごたえがあっただろうなと、昨日見られなかった事を残念に思った。
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 橋を渡ってからは、テン場までは直ぐであった。テントの数は昨日より減っていた。
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 一休みしてから、暗くなる前に明日登る見晴新道のコースを下見に出かけた。いろいろトレースはあったが、ここでも木に赤いマークがついていたので、間違えることはないだろうと少し安心した。
 今日のテント設営料を支払いに燧小屋に向かうと、小屋の人と話している人がいて、小屋に来るまでに、トレースを辿ったら道を間違えていて時間がかかったような事をくどいていた。その人が御池からかそれ以外からか迄は話の途中から聞いたので分からなかったが、そのトレースってもしかしたら、昨日自分が歩いたトレースの事かもと思い内心ヒヤヒヤした。その人が帰ってから小屋の人に料金を支払う際、トレースを信じて辿った方が悪いよねと言われた。自分も同じく昨日トレースを信じて道を間違えたので、今の言葉が心に刺さってきたが、そうですよねと答えるしかなかった。
 既に全身筋肉痛でバリバリだった。今日は最初から着込んで寝袋に入ったためか、夜薄曇りになったためか、寒さで目が覚めることはなかった。
 
三日目に続く

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