東北の山〜鳥海山

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zoom RSS 自宅より鳥海山山頂を目指す

<<   作成日時 : 2008/08/02 11:42   >>

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鳥海山 自宅〜祓川ルート〜七高山


2008/7/21 晴れ のち 曇り

自宅出発 6:05 → 花立 8:39 → 祓川第二駐車場 10:31 → 祓川第一駐車場 10:43 

登山開始 11:17 → 康ケルン 12:13 → 康新道分岐 12:25 →康新道ルート→ 七高山 14:11〜33 

→本コース→ 康新道分岐 15:29 → 康ケルン 15:37 → 祓川 16:19〜32 → 自宅 18:23


昨年の海の日は海岸線より歩いて鳥海山の山頂を目指したが、今年の海の日は自宅から自転車を利用して鳥海山を目指した。

 自宅から自分の足だけで鳥海山を日帰り出来ないかと考えていた。町内の人が矢島カップに出場するというので、練習のために自宅から祓川まで登ってきたという話を聞いた。かかった時間を聞くと、思っていた程ではなかったので、それなら自分も祓川まで自転車で行き、祓川から山頂まで往復しても戻って来れると思ったのが間違いの始まりであった。
 昨年の海の日のように海抜0mから出発しようかとも考えたが、先は長いので、道草を食わないでまっすぐ向かうことにした。(自宅周辺が海抜5mで、今回通ったルートでも海抜3mの所を通っているので、大して変わらなかったが・・・)
 自宅を出発する頃は青空だったが、鳥海山の姿は霞んで確認できなかった。まだ早朝のため、自転車で走ると涼しかった。国道7号線から離れ、なるべく最短距離で進むよう水田や畑の間を通るまっすぐ伸びた農免道を通ったりと、普段車では通らない道を進む。そこで、ぼんやりとだが鳥海山が見えてきた。
 日本海東北自動車道の下を潜ると、今まで平坦だった道は勾配の多い道となる。山際を通る道で日陰が多く助かった。林の中からはサンコウチョウと思われる鳴声が聞こえてきた。国道沿いでも見られたが、合歓の木が花を咲かせているのが多く見られるようになった。
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「象潟や 雨に西施が ねぶの花」 松尾芭蕉


 道路のすぐ近くにある湧き水で喉を潤し、減った水を補給した。思っていた程水は減っていなかった。
 勾配はそうでもないが、上り坂が続くとさすがに疲れてきた。町内の人のレース用の自転車を見たことがあったが、サドルがハンドルより高かった事を思い出した。持ってきていた工具でハンドルを目一杯低くし、反対にサドルを限界まで高くした。ハンドルとサドルの高さが同じ位にしかならなかったが、乗ってみると先程より坂道でも登りやすくなった。
 やがて山際の道は終わり、直射日光を浴びながら起伏の多い路を走り続けた。休憩の度に、バナナで栄養補給した。
 鳥海山また見え出したが、ガスに包まれてきていた。
 なんとか、祓川線の入口まで辿り着いた。腰やら背中が痛む。慣れない前屈の体勢を続けているからか、それとも自転車に乗るには荷物が重かったからであろうか。自転車競技の人は登山用の荷物を背負って走っていないだろうし。普段の日帰り装備からなるべく減らして持ってきたつもりだったが、自転車を下りた時に背負っていると、鉛のように重く感じ、テント泊装備位に感じた。最後のバナナを食べた。

 祓川線に入るとさらに勾配は急になり、上り坂が続く。今の時期、登ってくる車も下ってくる車も少なかった。木境神社の周辺で上り坂のカーブが連続する。一番軽いギアでゆっくりとだが登って行った。トンボが腕に止まりそうになった位遅かった。木境展望台で視界が一瞬開ける。道端の植物も亜高山帯に分布する種類のものとなっていた。ウツボグサ、ニガナ、ヤマブキショウマ等が見られた。

途中にある桑ノ木台湿原に通じる林道に寄ってみた。貴重な湿原の植生を守るため、当分の間、車両の通行が禁止された事を以前に紹介したが、規制されてから祓川に訪れるのは、初めてだった。最初は、穴を掘って支柱を埋めただけだったようだが、今回、大きく穴を掘って支柱を立てるためのコンクリートの基礎工事がなされていた。通行禁止は当分続くようだ。
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 再び自転車に乗った。ブナの美林を通り抜け、つづら折の上り坂を進み、駒の王子まで辿り着いた。駒の王子と書かれた石碑が道端に建っていたのに、初めて気付く。象潟の中島台に通じる道の分岐まで来て休憩した。そこには矢島カップが行われている間に車両の乗り入れが禁止される事を案内された看板があった。
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 もうバナナは残っていなかったので、普段から持ち歩いていてもそのまま持ち帰る事が多いゼリー飲料に手をつけた。おにぎりも持ってきていたのだが、体が受け付けなかった。この頃から、祓川についても登れる状態ではないと思い始めた。祓川までは行こうと決めて、まだ漕ぎ出した。坂道で発進するために、自転車に勢いをつけて飛び乗ったが、ジャンプした足が一瞬攣りそうになった。
 矢島カップのフルクラスのゴールが、後5kmと表示された看板があった。一番軽いギアで漕ぎ続けると、4km、3kmとゴールが近づいてきた。残り2kmの所で今までにない急な勾配が続き、これを乗り切れたらゴールまでいけると思ったのだが、急な勾配を過ぎて直ぐまた急勾配が見えたため、心が萎えてしまった。とうとう諦めて一旦休憩した。レースに出ている人はどれだけ体力がある人なのだろうかと、同じコースを走ってみて思った。ずっと前屈姿勢だったため、自転車を降りて直立しようとしても、腰をなかなか伸ばせなかった。。
 残っている水を確かめたら、思っていた程減っていなかった。坂道が続くと走りながら水分補給するのも大変だった。
 少し長めに休憩してから出発したが、また、足が一瞬攣りそうになった。攣りやすくなっているのは脱水症状気味になっているからで、そこからは、管を口にくわえたままで、意識的に水分を摂取し、へとへとに成りながらもなんとかフルクラスのゴールに到着した。何か敷く物を持ってきていれば大の字に寝転びたかったが、何もなくて縁石に座り込んだ。しばらく動きたくなかった。フルクラスのゴールは下の第二駐車場である。山頂方面を見ると、六合目付近より上には雲がかかっていたので、登っても面白くないだろうと思い、登らずに帰るのを自分で正当化しようとしていた。休んでいたら幾らか元気になったので、ここまで来たのだから、第一駐車場までは行ってみることにした。
 第一駐車場には車が二十台位止まっていた。今から登ろうとしている人がいた。普通に考えれば、その時間から登っても遅くはなかったが、足を一度攣りそうになっていたので、これから登るのを躊躇ってしまった。ふと、駐車場全体を見渡すと、。早池峰に登った時一緒だった人の車が停まっていた。それをみつけてから、せっかくここまで来たのだから登ってみようかと思うようになり、自転車を駐車場の端に止めた。
 登る前に腹ごしらえをしようと適当な場所を探したが、屋外では気温が低かったので、祓川ヒュッテの休憩室を貸して頂いた。先程は受け付けなかったおにぎりも食べられるまで回復していた。登山靴を背負ってこようかと一度準備したが、結構重かったので持ってこなかった。その代わりに軽アイゼンとスパッツを持ってきていた。
 履いてきたスニーカー(長年愛用しており底が減っていた)の靴紐をきつく締めなおし、スパッツをつけて、竜ヶ原
湿原の木道を歩き出した。木道沿いにヒオウギアヤメが咲いており、紀子様の御印の花という事で、高貴な感じがした。
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 木道を過ぎ、まだ雪渓が残っていた。スニーカーでは不安だったが、雪も緩んでいて登れた。タッチラ坂ではミヤマツボスミレが多く咲いていた。始めは、足を気遣っていたが、ここまで来ると普通に登っていた。
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賽の河原には遅くまで雪が残っているが、今年はいつもより多く感じた。高校のスキー部が悪雪をものともせず滑走していた。
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賽の河原を過ぎるとガスが薄くなった。ヒナザクラやミズバショウの湿原を過ぎる。
登山道脇にお地蔵さんが、無事に登って下山できますようお祈りした。
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ここにも多く雪が残り、今度は同じスキー部でもクロカンの選手が練習をしていた。
急傾斜の雪渓が待っていたが、一番急な所にステップがきってあった様に思えた。帰ってから分かった事だが、前日に募集登山があり、一般の人が登りやすいように地元の山岳会の方がステップを切って下さっていた。ステップのお陰でスニーカーでも登ることが出来た。ありがとうございます。

 御田を過ぎて康ケルンまで来れた。この先、康新道の分岐があるが、駐車場に車のあった人はどちらから下山して来るだろうかと思った。自分は康新道を登って、雪渓の残る本ルートを下山する予定であった。康新道の分岐まで会えなければ行き会わない可能性もあると思っていた。
 康ケルンを出発し、分岐までもう少しという所で、無事にその人と出会えた。話を聞くと康新道を下山してきたというから、もし分岐を過ぎていても会えていた。なぜスニーカーと聞かれたので、自転車で来たことを話したら呆れられた。

 分岐からは康新道に進む。雪渓から離れると、日差しも時折出るようになり、急に暑くなった。登山道の両サイドに咲いた多くの花々が楽しませてくれた。
ほんのりとピンク色のダイモンジソウ

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イワギキョウ

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ヨツバシオガマが続く道

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山頂部にかかっていたガスが次第にとれてきた。康新道ではチョウカイフスマの大群落が見られるが、今回も時期が良かったようだ。
チョウカイフスマとイワブクロ

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チョウカイフスマとイワブクロその2

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チョウカイアザミ

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康新道と本ルートと合流する地点で、康新道を下られる人と、本ルートを下られる人とすれ違った。七高山に到着すると、山頂は貸切であった。新山山頂と、小屋周辺には何人か見られた。
自宅より47.1km、ようやく到着したという実感に浸る。今回も残念ながら、出発地を目視する事は出来なかった。
新山ドームと積雲

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気温が上がり、積雲が生じていた。家まで降られないよう祈る。下りはより慎重にと心にとめ、稜線から降りようという所でいきなりスリップして手をついてしまった。舎利坂のガレ場はスニーカーでは滑りやすかった。石畳まで下りるまで気が抜けなかった。石畳を下り、氷の薬師の沢には雪渓が残っていた。下まで繋がっていそうに思えたので、軽アイゼンを装着して雪渓を下ったが、氷の薬師の下では、沢が現れていた。登山道を通って、大雪路の大雪渓で再び軽アイゼンを装着しようと軽アイゼンを無造作に岩の上に置いたら、軽アイゼンが転がって雪渓と岩の間の穴に落ちてしまい慌てた。手が届く所で止まっていたので引き上げた。
 軽アイゼンを装着して、安全に雪渓を下ることが出来た。大雪路の下部ではボーダー滑っていた。ここまで板を担いでくるのは今の時期大変だろうと思うが、頑張ってますね。

 康新道分岐まで辿りつき、軽アイゼンをザックにしまった。この後、御田の雪渓でガスがかかっていて、少しルートから外れて下っていたが、すぐ登山道に復帰できた。また、ステップが切ってあった急勾配の下りの所だけはかなり慎重に下ったが、それ以外は割と普通に下って来られた。
 祓川に到着したが、家までまだ距離がある。水を補給し少しだけ休憩して、祓川を出発した。下りはさすがに速い。ヘアピンカーブに進入しようとした時、何か動く物が目に入り、少し慌てた。ウサギだった。夕方なのですれ違った対向車は一台だけだった。
 祓川線を無事に下り、花立を経て南由利原まで来ると、ヒグラシがもう鳴いていた。
仁賀保高原の風車群

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 帰りは下りが多いので、疲れていた割には楽に帰って来れたが、家に着く頃にはかなり疲れ果てていた。町内の人に祓川に自転車で行ってきた事を話したら、今度一緒に行こうと誘われたが、丁重にお断りした。
 先日終了した矢島カップに出場した選手の中には、アップがわりに自宅から自転車で大会会場まで走ってきて、そして、矢島の市街地から祓川までの26km(標高差1100m)を優勝した人で1時間3分台で到着したと聞き、信じられなかった。

今回見られた花
ミヤマハンジョウヅル、ミヤマツボスミレ、タテヤマウツボグサ、ヒオウギアヤメ、ベニバナイチゴ、ノウゴウイチゴ、コイワガガミ、アオノツガザクラ、イワブクロ、チョウカイフスマ、チョウカイアザミ、イワギキョウ、マイヅルソウ、ミヤマコウゾリナ、ヒナザクラ、イワショウブ、ミズバショウ、ハクサンシャジン、ヨツバシオガマ、ミヤマバイケイソウ、ミネザクラ、マルバシモツケ、タカネニガナ、シロバナニガナ、ウラジロヨウラク、タニウツギ、ゴゼンタチバナ、ミヤマキンバイ、ホソバイワベンケイ、ハクサンチドリ、イソツツジ、ショウジョウバカマ、トウゲブキ、ハクサンシャクナゲ、イワハゼ、サンカヨウ、キバナノコマノツメ、ズダヤクシュ、ミヤマウスユキソウ、タカネアオヤギソウ、ハクサンボウフウ、ギンリョウソウ他

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちわ。
私も当日遅めの祓川発10:45で登ってました。
七高山着12:59〜帰路は康新道経由で祓川戻りが
17:30頃でしたので超ニアミスでしたね。
(下山時子連れ家族の下山が遅く心配で祓川に6時過ぎまで知人ボーダーと待機してました)

当方も、高校以来の横手〜祓川をチャリ走行して鳥海登山を夢みてます。最近では自宅横手から焼石8合目まで行きました(笑)
いつも山への取り組みがまじめな方だなと関心しております。
いつか同行登山は無理としても山でお会いしたいですね。
横手のおやぢ
2008/08/05 13:07
横手のおやぢ様 再訪ありがとうございます。
祓川発10:45分ということは、私が自転車で祓川に到着した時に登られようとされていた方だったのですね。
帰りに康新道を通られたとの事ですので、そこですれ違っていたようです。もしかしたら、コイワカガミとアオノツガザクラの咲く斜面でお話した方でしょうか。
横手から祓川までは、私の自宅から祓川の比ではないくらい大変ですね。
私はもうコリゴリです。
朝日連峰に、鳥海山、焼石と登る山がかぶってますね。登る山の系統が似てますので、いつかまた山でお遭いできる日も近いのではないでしょうか。
管理人
2008/08/06 00:55
まさに七高山直下「コイワカガミとアオノツガザクラの咲く斜面」でお会いしたおやぢです(笑)
想像よりず〜っとお若い方なのですね、キモチだけは若いフリを持ち続けて山を続けたいです。
いつも単独ですか?・・ちょともったいないな〜。
横手のおやぢ
2008/08/06 07:48
おやぢさんはスラリとされた方でしたね。羨ましいです。
ガソリンの値段が高いので特に遠出の時、単独だともったいないんですよね〜。
一時は単独でなかった時期もあったのですが、登る山を当日に変更したり、登っている途中でもコースを変更したりと自由の利く今のスタイルが性分にあっているようです。
休みたい時に休み、写真を撮りたい時にじっくりと写真を撮る。複数で登るとそうもいかないですからね。
管理人
2008/08/08 06:24

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