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zoom RSS 谷川岳 芝倉沢敗退も展望に救われる

<<   作成日時 : 2009/04/17 22:08   >>

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谷川岳 天神平〜トマの耳〜オキの耳〜熊穴沢〜ゴンドラ土合口駅


2009/04/03 曇り のち 晴れ

天神平 9:05 → 熊穴沢避難小屋 10:02 → 肩ノ小屋 11:12〜12:03 → 

トマの耳 12:10〜13:05 → オキの耳 13:16 → トマの耳 13:39〜58 → 

熊穴沢避難小屋 14:21 → 渡渉 14:50 → ゴンドラ土合口駅 15:11


 ハッピー・マンデーの前々日の土曜日はアンハッピー・サタデーの為、勤めている会社には三連休がないので、遠出を出来る機会というのは限られている。休日出勤の代休を活用して三連休をとる事が出来た週末、ETCの休日特別割引を利用して、普段行けない所に行く計画を立てた。始めは大雪庇を見に守門岳とその周辺をと考えていたのだが、守門岳の大雪庇は今年はあまり大きくないのではと思われたし、下部では沢が出始めているという情報をネットで見て、またの機会にと今回はパスすることに。
 大沢下りで見せて頂いて購入した本を見ていると、谷川岳の芝倉沢を滑ってみたいという思いが強くなった。谷川岳の周辺を調べ、興味のあったルートを探し行き先を決めた。
 
 木曜日の夜、仕事を終えて出発したため、1000円乗り放題の休日特別割引の恩恵には預かれず。水上インターから下り、国道291号線を土合口駅に向かっている途中に道の駅があり、そこで車中泊した。翌朝、近くにコンビニがあり、朝と昼の食料を調達する。コンビニの駐車場から谷川岳の姿が見えていたが、残念ながら山頂付近は雲に覆われていた。
 6階建ての立派な立体駐車場に車を停め(平日の為、駐車料金千円は無料)、チケット売り場に行くと、既にロープウェイの始発を待つ人々がいた。その日の最高温度は前日より6度近くも高くなる予想であったので、芝倉沢を下るのは行く前から難しいだろうと考えていた。どのチケットを購入するか迷ったが、ロープウェイの片道分(1,200円)だけを購入した。
 3人の大学生と思われる登山者と、単独のボーダーと同乗した。ロープウェイが動き始めて間もなく、木が大きく揺れているのが見え、ロープウェイも揺れ始めた。今日は、風も強いようだ。蔵王にあるロープウェイと同じくフニテルと呼ばれる風に強いタイプのロープウェイだったので、運行もされていたし、車内も大きく揺れる事は無かった。
 天神平に到着すると、そこはリフトが3本のゲレンデがあった。最近、降雪があったようだった。雪質は悪くない。板にシールを貼り、登る支度をしているうちに、単独のボーダーはリフトに乗って上にあがっていった。リフトを一本乗れば、そこから少し下れば山頂への登路に合流出来るようであった。三人の大学生はアイゼンを装着し、ゲレンデの一番北側を登っていった。その先には何人かの先行者がいた。
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 シール登行で先行者の後を追う。天神尾根に上がるまで傾斜がきつく、ジグを切りながら登った。天神尾根から天神平を見下ろす。三人の大学生が休んでいた。下りで追い越す。
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 痩せ尾根の天神尾根を進み、1441m峰を目指すが、前方は雲の中であった。痩せ尾根といっても幅は1m位あり、思っていたより歩きやすかった。
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 尻出岩という所では雪があまり着いていない上に、幅が狭くて切れ落ちていて、先行していたスキーヤーがアイゼンを装着して下ったばかりであった。安全に下るため、アイゼンを装着した。その先の様子が分からなかったのでそのままアイゼンで歩き続けた。尻出岩の急斜面を振り返って。鳥海山の鳳来山経由の湯の台コースにある月光坂よりも急で細かった。
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 多少のアップダウンがあったものの熊穴沢のコルに到着。尻出岩の危険箇所以外はシール登行でも来れた感じであった。避難小屋はまだ雪の下。この先、斜度は増すが、シール登行で登っている先行者が見えたので、アイゼンからシール登行に切り替える。芝倉沢が滑降出来ない場合は、ここから右側の熊穴沢を下る予定である。ガスが上がっている感じであったが、山頂はまだ見えていなかった。
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 ジグを切っているトレースを辿って上を目指す。ガスのかかっている標高に近づいてきた。西側の斜面から雪崩の音が聞こえたような感じがしたが、ガスで見えなかった。強い風が木に当たっている音のようにも思えた。雪崩の恐怖心があり、ちょっとした音も雪崩かと思ってしまったのかもしれなかった。山頂方面に青空が一瞬見えた。
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 途中からスキークランポンを装着する。三人のスキーのパーティーを追い越す。三人位の登山者の方も追い越した。西黒沢源頭部より天神平を見下ろして。ややクラストしている感じであるが、下山する頃雪が緩んでいれば、快適に滑れる斜面である。早くも下山してくる登山者がいた。
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 ガスの中トレースを辿って行くと、西黒尾根のマチガ沢側の急斜面でスコップで掘っていた。雪洞でも掘っているのかと思った。先に進むとシュカブラで歩きにくい。山頂や肩の小屋を指し示している標柱がガスの中現れた。山頂はすぐらしいがこのガスの中行ってもなぁと思っていると、一瞬ガスが薄くなりすぐ近くに肩ノ小屋が見えた。小屋に立ち寄って休憩する事にした。
 小屋に到着する頃、先程の三人のスキーのパーティーの一人が同じ頃、小屋に到着された。小屋に入って、広い土間のような玄関に入ると、小屋の部屋の中には先客がいて話し声が聞こえていた。部屋の中には靴を脱がないといけないので、玄関で休む事にした。同じ頃に到着された人に話を伺うと、同じく芝倉沢を狙っていたようだ。ガスは晴れないし、風も強いので、小屋で様子を見てからだが、厳しいかもしれないと話し合った。
 小屋で少し休んで、天気の回復を待ったが、外の様子は変わっていないようであった。芝倉沢は諦め、始めて来た谷川岳の山頂だけでも踏んで帰ろうかと、板は小屋にデポすることにして、アイゼンを装着するため小屋を出た。
 三人パーティーの二人が到着され、入れ替わるように小屋に入られた。アイゼンを装着して出発の準備をしていると、途中で追い越してきた登山者の方々が小屋に到着された。先に山頂に行ってきたとの事なので、様子を伺うと、何にも見えないよと言われた。
 それでも一応行くかと考えていると、ロープウェイで同乗した単独のボーダーが小屋から出てきて、去って行った。部屋の中に休んでいたのだろう。中に居るとは気付かなかった。その後、二人のスキーヤーが出てこられた。やはり芝倉沢狙いで小屋で休んでいたそうだ。
 
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 そうこうしているうちにオジカ沢ノ頭方面のガスが晴れて来た。稜線沿いにトレースがあり、数人が登っているのが見えた。小屋の前に居た皆、新雪で真っ白な峰にカメラを向ける。写真を撮っているうちに段々とガスが晴れている事が分かった。
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 まだ山頂方面のガスは晴れていないが、これから晴れると読み、スキーを山頂まで履いていく事に決め、アイゼンを脱いだ。先に小屋で休んでいた二人組のスキーヤーは先に山頂に向かっていた。板を履いて小屋を出発すると、裏側に大学生三人組みが居た。山頂から下りて来たのかと思ったら、これから向かうようだった。
 山頂に小屋から目と鼻の先の所ですぐ到着した。トマノ耳の標柱と、展望出来る山の案内板があった。ガスがかかってはいなかったが、周りの景色は残念ながら見えなかった。先に到着していた二人のスキーヤーが休憩されていた。芝倉沢に進むかどうかまだ決めかねていたようであった。大学生三人組も到着した。
 オキノ耳の山頂が見えたと思ったらまた隠れたりした。山頂に誰か立っているように見えた。このガスの中稜線を行ったのだろうか。二人のスキーヤーの方に谷川岳の標柱の所でシャッターを押す事を頼まれたので、撮ろうとしたら、二人とも独特のポーズをとられた。最近見たホームページでもそのポーズで写っていた人を見た事が思い出され、こちらではそのポーズが流行っているのかと思ったが、その方が守門岳周辺の情報を得る時にお世話になったブログを書かれていた人であった事に、帰ってから見たブログで谷川岳山頂で私が撮った写真が載っていたので気付いた。
 大学生三人組の二人がいつの間にか上半身裸になってバラクラバを被り、オキノ耳をバックに写真を撮っていた山渓の投稿写真に載る為、一肌脱いだようだった。若さって凄い。
 西黒尾根のマチガ沢側の急斜面にトレースがあった。先程、雪洞を掘っていたと思われた人が立っていた辺りであった。雪洞を掘っていたのではなくピットチェックをしていたのであった。
 その後また一人、ピットチェックをした後、下って行った。こちらの山は険しい地形が多いが、そこをドロップする人がいる事に驚きを覚えた。
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 トマの耳の山頂から見える山の案内板。名だたる名峰の名前がそこには書かれていた。山頂に着いて時間が経つ程、天気は回復し遠くの山まで見えるようになった。案内板と照らし合わせながら眺めていた。
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 大学生三人組と単独の登山者がオキノ耳に向かっていた。見え隠れしていたオキノ耳方面もくっきりと見えていた。芝倉沢に向かうには一ノ倉までこの稜線を進むことになるが、それ程危険な所はないように思われた。オキノ耳まではスキーを履いても行ける様子であった。オキノ耳に到着した4人を望遠カメラでズームで見てみると、まだガスで見え隠れしていた時に見えた山頂の人影はどうもオキノ耳の標柱のようであった。
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 ここまで来たのだからオキノ耳まで行ってみるかという気が湧いてきた。スキーを履いて向かった。下りを滑り下りると結構な距離を一瞬で進めてしまった。途中で戻って来た四人とスライドする。途中の岩場で一回だけ板を脱いだが、オキノ耳までスキーで到着した。その先にはトレースがなかったが、比較的安全な感じであったので、さらに先に進む。雪庇で東側を覗き見る事が出来なかったが、雪庇が一段低くなった所から巻機山方面〜朝日岳が見えた。
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茂倉岳〜一ノ倉〜オキノ耳の稜線。すぐ先に鳥居が見えた。これより先はスキーを履いたままでは危険な感じがした。一ノ倉まではまだ遠く、山頂までの登りは急であった。芝倉沢まで先行者もなく、昨日より5度以上高くなる気温。前日には、那須で雪崩が起こっていたので、芝倉沢は今日は無理と判断し、引き返す事に決めた。
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 オキノ耳とトマノ耳を並んで見る。トマノ耳にももう人影はなかった。今日、芝倉沢を狙って来た人達はみな、別のルートを下ったようだ。
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 トマの耳に引き返して来ても、誰もいない。空はますます晴れ渡っており、360度のパノラマを堪能。
前回の鳥海山山頂からの展望も素晴らしかったが、半分近くは海のため、360度山が見えるパノラマとはいかないが、ここはどの方角を見ても山・山・山。暫く見ていたかった。はるばる来た甲斐があった。
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望遠カメラで名峰を見る。燧ヶ岳
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至仏山だけが行った事のある山で親近感を覚えてしまった。至仏山の西側が切れ落ちていた事を思い出した。
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浅間山からは噴煙のようなものが立ち上っていた。
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 十二分に展望を楽しみ、下山する。山頂付近ではシュカブラであったが、ちょっと滑ったら新雪の降り積もった嬉しいバーンに。
 ガスで何も見えなかった標柱からの景色。オジカ沢ノ頭の斜面に新しい雪崩の跡があった。登っている途中で聞いた雪崩のような音は、ここが崩れたものであったと思われた。今日は雪崩やすい天気だったので、芝倉沢はいかなくて正解だったと思った。
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 登りで滑りを期待していた西黒沢源頭部の一枚バーンも雪が緩み楽しめたのだが、距離が短いので、あっという間に滑り終えてしまい残念。そのまま熊穴沢にドロップしたボードのトレースがあったが、雪が緩んでしまった急斜面を辿る事は躊躇われ、熊穴沢避難小屋地点まで戻る事に。稜線を越え、オノガ沢側の斜面へ周りこむと、山頂でかなりの時間を過ごしたのがいけなかった。滑った後に、崩れた雪が落ちて来る位緩んでいた。
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 熊穴沢避難小屋からは比較的安全と思われる樹林帯の中を滑った。
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 西黒沢には多くのトレースがあった。沢の中には滑りづらいデブリもなく早めに通過。
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 下部では沢が現れていた。スノーブリッジを渡る。始めてのコースで例年の様子は分からないが、少雪の影響があるのかもしれない。
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 田尻沢コースへの合流地点の少し手前で、板を脱いで渡渉。水面に出ている石の上を渡る事が出来た。
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 渡渉地点より歩いてすぐに田尻沢コースに合流。斜度も緩くなるので板が滑らなくなった。コース端にてワックスを塗るが、気温が高くなった湿雪では快適な滑りとはいかず。途中で板が全く滑らず急ブレーキがかかり、あわや前転しそうな場面も。ロープウェイ乗り場まで滑って無事ツアーは終了。芝倉沢は残念だったが、山頂からの景色が良かったので満足のツアーだった。

 上りのゴンドラ内から撮影した上部の田尻沢コースの様子。急傾斜を安全に下れるようにつづら折りになっていた。東北のスキー場では見られないタイプのコースである。
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 ガイドブックには下山後のお勧めの温泉も書かれていた。少し国道291号線を戻って谷川温泉の湯テルメで汗を流した後、翌日の登る山まで移動した。
 
二日目 ステップソールデビュー 芳ヶ平&渋峠&横手山 に続く

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
谷川に行ったのですか、大昔に土合の地下階段、ヘロヘロで登ってました。湯檜曽川でしたっけ?慰霊碑の数に・・東京から近い為か?縦走はGWに芝倉から西黒を歩いたことがあります、初めてオロクを見たのがこの時でした。
月山は13日まで居ましたよ、駐車場の奥の隠れスペースに。遭ってたかもしれませんね。鳥海の為に百姓仕事急いでます。
加藤
2009/04/19 21:42
土合駅に立ち寄りませんでしたが、地上部分でも複雑な構造をしてました。
芝倉沢を下りて来ていたら、湯檜曽川沿いに下る事になってました。
谷川岳は遭難死された人の数が日本一とも世界一とも言われてますね。
月山に四日間滞在ですか。中でもどこのルートがお勧めでしょうか。
昨日、湯の台方面から鳥海山に行ってきました。外輪の稜線は雪がなく登山道がでてましたが、滑走した斜面はザラメで、ノートラックの斜面を満喫出来ました。
管理人
2009/04/20 06:41

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