東北の山〜鳥海山

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zoom RSS 鳥海山 下見のつもりが今季初登頂

<<   作成日時 : 2011/03/10 21:19   >>

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鳥海山 鳥越川ルート


2011/02/27 曇り 後 晴れ

除雪終点 9:57 → 倒木地点 11:09 → 千蛇谷末端 13:44 → 新山山頂 14:50〜15:12 →

千蛇谷末端 15:32 → 林道終点 16:33

 
 朝は晴れているが、午後から曇ってくるという予報だったこの日、午前中勝負とみて、前回登頂はしたものの、山頂から鳥海山山頂を望めなかった稲倉岳(その時の様子はこちら)を予定していたのだが、夜明け頃、ライブカメラで見えていた鳥海山は既に霞んでいたため、予想より早く天気が崩れてしまったと思い、稲倉は諦め二度寝をした。
 再び目覚めてから確認した所、朝よりもはっきり見えていた為、急いで稲倉岳に向かったのだが、横岡集落の手前まで来て見えていた稲倉岳は雲に隠れていた。山頂からの景色が見られないならと稲倉岳は諦め、鳥越川ルートの下見に変更し、横岡集落手前から進路を変え、中島台へと向かった。
 例年より雪が多く感じたが、いつもの除雪終了地点まで車で入れた。出発地点にはうっすらとだが新雪が積もっていたが、締まって歩き易くなっている林道を進んでいくと、鳥越川の堰堤から稲倉岳には雲がかかっていたのだが、鳥海山の山頂が望めた。スタート時間は遅くなってしまったが、天気さえ持ってくれたなら、日帰りギリギリのタイムリミットと考えていた15時までには登頂出来る可能性があり、モチベーションが急上昇した勢いもかり、ペースアップした。
 一年振りとなるブナ林ではくるぶしまで埋まる位に積もった新雪を気持ち良く進んでいると、別のルートから登ってきていた先行者のトレースがあった。トレースを辿り、倒木地帯を過ぎてさらに進むと、先行者が見えた。先行者はよくこのルートでお会いする方であった。少しお話をして先を急ぐ。ブナ林を抜け、いつもの鳥海山北面の展望台から山頂がはっきりと見えていた。
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 この先、ブナの樹林帯を出て風が強くなるので、アウターを着てエネルギーを補給しているうちに、先程の方に道を譲る。樹林帯を出て展望が開けた先に広がっている光景には、何度見ても感嘆の声を上げる。
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 たとえ登頂出来なくても、日の光が降り注いでいるこの景色が見られただけでも満足と考えていた。稲倉岳の上空から雲が流れてきており、予報通りこの後雲が広がるものと思っていた。森林限界より上の雪の状態が一番気懸かりであったが、途中にある小ピークの上部だけ光っており、そこはアイスバーンのようであったが、一番の難所である千蛇谷への登りの急斜面は光っておらず、遠目からでは新雪がついているものと思われた。行けるだけ上を目指すつもりで、先に進んだが、森林限界の先から思った通りアイスバーンが所々出始め、いつものコース取りが出来なくなった。シール登行が出来る新雪を繋いで先に進んでいった。鳥海山山頂が近くなった。
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 相変わらず巻層雲は広がったままであった。いつ雲が扇子森を乗り越えて広がってくるか気に掛けながら先に進む。
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 巻層雲が広がると天候が崩れるというが、次第に雲が後退しているようだった。いつの間にか稲倉岳にかかっていた雲もとれており、このまま曇らずに山頂まで行けるのではという希望が出てきた。
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 鳥越川ルートで最初の難関でもある千蛇谷へ上がる急斜面に近づいてきた。一番気懸かりであったアイスバーン状態ではないようであった。上部では新雪の層が薄くなってはいたが、シール登行で登れた。稲倉岳を見下ろして
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 千蛇谷に上がると不思議と風が収まっており、急斜面を登ってきたばかりでは暑くてアウターを脱いだ。冬の千蛇谷のパノラマ
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 千蛇谷でも所々でアイスバーンであったが、傾斜が緩いのでシール登行でも問題はなかった。緩い斜面が続くのにいっこうにペースが上がらない。千蛇谷に上がる急斜面を登っている辺りから足取りが遅くなっていた。いつもなら、千蛇谷の景観を楽しみながら快調に登れる所なのだが…。前半でペースを上げたせいなのか、先週はゴンドラに乗ったりと、楽な山行ばかりで久し振りのロングコースだったからなのか、それとも歳のせいか等と考えながら、一歩一歩足を前に出し登り続けた。千蛇谷ののど辺りからやや風が強くなってはきたが、これ程穏やかな天候は滅多にない。しかし途中でアイゼンが必要となった場合は、登頂は諦めようかと思うほど、体が重く感じていた。
 一番シール登行で登頂出来る確率が高そうな、山頂神社と外輪の間のコルから山頂を目指す。コルの入口の急斜面のアイスバーンをトラバース出来るか心配であった。気温が低い山頂付近ではアイスバーンは緩まないだろうと思っていたのだが、朝から強い光が降り注いでいたおかげで、午後の遅い頃には僅かに緩んでいた。その僅かな緩みにエッジが効き、コルの入口までトラバース気味に登る事が出来た。外輪の岩氷が美しい。七高山の山頂も要約見えてきた。
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 真近に岩氷を眺めながらコルを進み、新山と外輪の間に大きく発達していたスノーブリッジの上に立つと、新山ドームが目の前に飛び込んできた。スノーブリッジの所で風が竜巻のように渦巻いており、雪煙が舞っていた。この風がスノーブリッジの形成に関わっているようだ。
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 新山の山頂へは、11月中旬に祓川から登った時(その時の様子はこちら)以来三カ月半振りの登頂となったが、すっかり雪に埋まり山頂の岩の真下までシール登行で到着出来た。いつもなら、景色がいい時には真っ先に撮影に興じてから、小休止をするのだが、この日は歩き回る気力が無く、真っ先にカップ麺が食べたかった。岩陰の風が避けられる所で、カップ麺を食べる。空腹が満たされたからなのか、体の中からあったまったからなのか、にわかに元気になった。どうやら、先程まで足取りが重かったのは、軽いシャリバテが原因だったようだ。エビの尻尾に覆われた山頂によじ登り、外輪を眺める。
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 いつもの御浜側の眺めのいい岩にも向かった所、その日のものではなく、それ以前につけられた壺足の足跡が残っていた。平日だったが、2月とは思えない好天が続いた時があったので、その時にでも登頂された人がいたようだ。笙ヶ岳〜御浜〜稲倉岳〜鳥越川ルートを見下ろす。日も傾き外輪と稲倉岳の影が下山コースにかかろうとしていた。あまり長居は出来ない。
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 山頂の真下でシールを外し、ビンディングの滑走モードへの切り替えもスムーズだった。新山ドームを滑り下り、スノーブリッジを渡っていた時、突然雪煙が渦巻き、その中を通過していた。露出していた顔に当たった粉雪が一瞬で融け、そのまま滑ると、濡れた顔に風が当たった際の気化熱で、痛い位に凍える。たまらずバラクラバを被った。
 のどの上部から千蛇谷の先を見下ろす。雪質が良ければあっという間に滑り下りられるのだが、アイスバーンのため、所々慎重に下った。
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 千蛇谷の下部に来ると、外輪の日陰となっていて、雪面があまり良く見えなかった。千蛇谷末端部の平らな所は新雪が積もっていたので、最後だけ気持ち良く滑れた。千蛇谷を見上げて
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 千蛇谷末端から鳥越川ルートを見下ろす。滑りながら動画を撮影しようとしたのだが、残念ながら予備バッテリーも使い切り、バッテリーの消耗が激しい動画だけ撮影出来なかった。このルートは眺めがいいので、登行時に結構撮影しながら登ってきてしまっていたし、冬期の鳥海山は気温が低い為、バッテリーの性能が低下していた事も考えられた。
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 千蛇谷末端からの一本が気持ち良かった。動画が撮影出来なかったのが残念であったが、また鳥越川ルートを登る機会に持ち越しである。
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 所々アイスバーンと厚くパックされた雪のミックスに苦労しながらも滑り降りてくると、森林限界の少し先の位で、2人位の滑り下りたトレースが残っていた。稲倉岳の日陰に入ると、ずっと眩しい所にいたため、雪目となっていて雪面が見えなくなった。ちょっとしたギャップも分からなくなり、サングラスを外すと幾らか分かるようになった。
 ブナ林に入る前に北面の展望台から最後に山頂を振り返る。雪煙舞う七高山と新山 下山後、風が強くなったようだ。
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 雪がやや深いブナ林の緩斜面も、林道でも板が滑ったので、最後まで楽しめた。車に戻って荷物を全部積み終え、車を出した時みぞれがチラついてきた。前夜には蔵王の樹氷でもと考えていたのだが、雪崩で月山道路が通行止めになっていた事を帰ってから知り、鳥海山に行って良かった。 

動画編 鳥越川ルートの絶景 冬季の新山山頂の様子 

        フルスクリーンでご覧になりたい方は動画の画面右下のYouTubeのロゴマークをクリックして下さい↑

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
厳冬期の鳥海山登頂おめでとうございます。
自分もこの時期一度は新山の山頂に立ってみたいと思ってましたが、仙台から鳥海山は次第に遠くなってゆくばかり。
今度の大震災で山は自粛というよりモチベーションが下がり気味です。
sakano
2011/03/22 07:51
>厳冬期の鳥海山登頂おめでとうございます。
今回は気温は低かったものの、風が弱かったのが幸いしました。滑りに適した雪質だったなら尚良かったのですが、崩れる予報でしたが、登れただけでもついていました。

>今度の大震災で山は自粛というよりモチベーションが下がり気味です。
メディアを通じてでも今回の大震災の恐ろしさが伝わっては来ますが、実際に自分の生活していた街が一変してしまった方々の心の傷は、体験された方にしか本当には分からないものと思います。
 心の傷が癒えるまで時間はかかると思いますが、また鳥海山や月山等でお逢い出来る日が来る日をお待ちしております。 
管理人
2011/03/24 06:25
 初めまして。酒田のファーマー佐藤です。

 2月下旬は天気が良かったですよね。
新山の踏み跡は、もしかしたら2/22に登った際の私の足跡
だったかもしれません。とにかく、2/21〜23まで3日連続
の快晴なんて、ビックリでした。
ファーマー佐藤
2011/03/26 21:40
ファーマー佐藤さんへ
2月には珍しく、白く輝く鳥海山がはっきりと姿を現していた日が続いたのを覚えております。平日だったため、遠くから眺める事しか出来ませんでした
その時に登頂されましたとはおめでとうございます。
その好天のお陰で雪が締まってラッセルの苦労が軽減されたと考えると、連続した好天は私にとってもありがたいものでした。
 新山の山頂の隣の、御浜側がよく見下ろせる岩に向かっていた足跡だけうっすらと残っておりました。まさか足跡の主様からコメントを頂けるとは思っておりませんでしたので、びっくりしております。ご訪問頂きありがとうございました。
管理人
2011/03/27 10:04

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