東北の山〜鳥海山

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zoom RSS 今季ラストの北壁滑走

<<   作成日時 : 2011/05/30 20:12   >>

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鳥海山 祓川〜七高山〜唐獅子小屋〜新山〜北壁〜千蛇谷〜祓川


2011/05/24 晴れ

祓川第2駐車場 9:40 → 七高山 11:35〜12:10 → 唐獅子平避難小屋 12:15〜52 → 

稜線 13:49 → 新山 14:08〜31 → 北壁基部 14:46〜15:00 → 千蛇谷末端15:52 → 

新山外輪コル 16:37〜50 → 七高山 17:00〜11 → 第2駐車場 17:35


 この所残念ながら、週末になると天気が崩れる周期となっていて、高気圧に覆われ絶好の山日和となった平日にタイミング良く休日出勤の代休がとれた。祓川に向かう途中、少し遠回りをして仁賀保高原に鳥海山を眺めに立ち寄った。残雪が多く残る鳥海山に向かって、立ち並ぶ風力発電の巨大な風車の足下を走る、晴れている時はロケーションが素晴らしいドライビングコースである。
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 北壁をズームで撮影し、クラックが開いている位置を確かめた。大きなクラックも見えるが、山頂から基部までまだ滑り下りられる事を確認出来た。
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 平日だったので祓川には5,6台の車しか止まっていなかった。既に早い人では舎利坂を登っている人も見えた。今回は登り返すコースが割と急で長いので、歩行モードの切り替えがあるビンディング付きのノーマル板を選択し、シール登行で登り始めた。竜ヶ原湿原を過ぎ、急斜面を登ってから少し下った所で夏道を横切る所で、ぎりぎり雪が繋がっていた。この後来る時は板を脱がないといけないだろう。七ツ釜を過ぎ大雪路まで、今季初めてノーマルルートで登った。ノーマルルートをずっと辿るよりは遠回りになってしまうが、大雪路の途中から氷の薬師を通らずに、左の緩斜面を登るルートで舎利坂を目指した。舎利坂もシール登行で直登できた。
 七高山に到着すると、先客のテレマーカーが一人だけ休憩されていた。丁度北壁の方から新山に雲がかかり始めてきていた。 
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 百宅口の大清水避難小屋周辺をズームで見てみると、小屋の周りや駐車場にはまだ残雪が多く残っていた。この感じだと大清水ルートにもまだ雪が多く残っているのではないかと思われた。
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 前回、祓川から登ってきて真っ直ぐ北壁に向かった時はまだ緩んで滑られなかったので(その時の様子はこちら)唐獅子平避難小屋まで一本滑る計画であった。稜線を歩き始めようとした時、先程のテレマーカーが先に歩いて行かれ、鎖場を下って新山に向かわれた。この方は北壁狙いかそれとも千蛇谷狙いかなと思いながら見送り、唐獅子平小屋への斜面に向かった。ザラメが少し融けた板が良く走るコンディションで、つい飛ばし過ぎていて、クラックが突然目の前に現れたのをかわしきれなかった。裂け目が15cm位とまだ小さく、直角に近い角度で通過したので、何事もなく通過出来たが、危なかった。これからは常にクラックを念頭におき滑らないといけない。小屋に着いて振り返ると、外輪に雲が掛かり始めていた。小屋の周りの雪も大分融け、沢をまたいで小屋に行くのに少し苦労した。冬囲いの窓の板は外され、小屋の中は明るくなっていた。ランチを食べながら窓からみた時には、雲が広がっていて、完全に山頂付近が隠れていた。今日こそはと意気込んで来たのに、北壁を滑走出来るか微妙になっていたが、小屋を出て登り返す頃には、また青空が見え始めてきていた。
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 外輪まで小一時間かかって到着した頃には、青空が戻っていた。すっかり雪が融けた鎖場を下っていくと、前回よりも雪が融けており、下まで歩いて下らなければならなかった。コルまで下る頃、再び北壁側からガスがかかってきていた。新山ドームには一人分の壺足のトレースしかなかった。朝一で下って行ったテレマーカーの滑った跡がないので、壺足のトレースを良くみると、登りのトレースを忠実に下っていった跡であった。
 新山の山頂直下に到着すると、北壁へ滑っていったトレースがあった。先客のトレースは、クラックを避ける道しるべになり有難い。しかし、問題はガスがかかっている事であった。幾らか下れば、ガスの下に抜けられるようだったが、どうせ下るならトップから展望のあるコンディションで滑り降りたい。いつでも滑り下りられる態勢でガスが晴れる一瞬を待っていると、一瞬どころか次第に晴れてきた。
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 待った甲斐があり、ガスが晴れドロップ開始。仁賀保高原から見えた大きなクラックの他にも、見えなかった小さなクラックがあり、避けながら滑る。
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 途中から、北壁を壺足で登ってきていたトレースを発見した。山頂で待機している時からヘリの音がすると思っていたら、稲倉岳の上空を飛行中のヘリを発見した。
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 ヘリを気にかけながらも北壁を滑っていると、中島台上部まで下りてきて、長い時間ホバーリングしていた。県警ヘリ「やまどり」と防災ヘリ「なまはげ」でない事は一目で分かるが、民間のヘリでもなさそうなので。自衛隊のヘリのようであった。
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 後からトリミングすると、自衛隊のヘリと分かった。扉を開けていたので、ホバーリングしながら、下降や搭乗の訓練か何かであろうか。
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 先行者の滑ったトレースと壺足で登って来たトレースは基部まで繋がっておらず、途中から左手の藪の方に向かっていた。最下部の狭い斜面でクラックが全面に広がり通れない状態になっていて、壺足で登って来た人が迂回してきたのかもしれないと思ったのだが、通れない場合は引き返す事を考え、真っ直ぐ滑り降りて行った。一番狭い所で幅が3mあるかないかだったが、下まで滑る事が出来た。北壁基部より見上げる
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 最下部でクラックが開いてきたので、北壁滑走は今回で今季ラストと思われた。
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 前回の祓川に戻るルートでは既に藪が出ているので、さらに下から回り込むように戻れるルートもあるのだが、そのルートでは少し登り返さないと行けないので、同じ登り返すなら滑って祓川に戻れるよう、昨年の北面〜千蛇谷で山頂に戻るルート(その時の様子はこちら)で千蛇谷末端を目指した。北壁の途中で先行者のトレースが途切れていた藪の先は切れ落ちており、とても登れそうな事がない事から、スキーで滑り降りたトレースと壺足で登っていたトレースの主は同じ人だった事がその時始めて気付いた。上から北壁を滑ってから途中で登り返されたので、新山ドームに残っていた壺足のトレースが七高山に戻っていた事も合点がいった。
 昨年はステップソールで登り返したが、急な斜面があり何回かジグを切りながら登ったので、今回は最初からシール登行で登り返していた。登り返している間、ヘリが何度も上空を行き来したり、所々でホバーリングをしていた。途中でヘリを撮影するのに時間をかけたのだが、それでも昨年より早いタイムで千蛇谷末端まで戻る事が出来た。千蛇谷末端に辿り着く頃に、ヘリは北に去って行った。
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 外輪からの落石が大分増えてきていた。
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 新山と外輪のコルまでシール登行で到着 左奥に七高山山頂が再び見えてきた。右側の雪が完全に融けてしまっていた鎖場を登って外輪に戻った。前回、北壁をシール登行で途中まで登った時よりも短い時間で、コルまで戻って来られた。
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 日が傾き、新山ドームも日陰になっていた
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 すっかり日陰になった舎利坂を滑り降りる。一旦緩んだ雪がまた締まり始めていたので、大分凹凸が目立ち始めてきていた斜面を滑るのは辛いかと思ったのだが、まだ幾らか緩んでいたおかげで問題なく滑られた。
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 日陰になっていたのは舎利坂だけで、それから先ではより快適に滑る事が出来た。大谷地池に投影する逆さ鳥海 夕焼けで山頂が微かに紅く染まっていた
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動画編 仁賀保高原からの眺め&北壁滑走&自衛隊ヘリ&祓川ルート滑走

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは。

 新山北壁の滑降も終わりですね。拡大写真に見入ってしまい
ました。

 記事中のヘリコプターは、航空自衛隊、秋田救難隊の救難ヘリ
UH-60Jですね。2月にも新山で訓練をしていて、神聖なる頂を
汚されたような気がしたのですが、山頂は無事でした。(笑)

 基地のある秋田空港からだと30分で着くはずなので、訓練に
適当な場所なんでしょうね。
ファーマー佐藤
2011/05/30 22:33
おはようございます。

縦溝はまだはっきりしてませんでしたが、小さなクラックと凹凸も目立つようになってきてましたので、鳥海山の春スキーも終盤に近付いてきていました。
自衛隊のヘリは音が凄かったので、訓練の出来る場所は限られているんでしょうね。鳥海山を上空から俯瞰して見てみたいものです。
管理人
2011/05/31 07:00
 ヘリが近づいてきたら飲酒して爆睡したフリをして寝ていれば
乗せてくれるかも知れませんよ。私も乗ってみたいです。(笑)
ファーマー佐藤
2011/06/02 22:18
遭難や怪我をしてヘリのお世話にはなりたくないですね。
この前、小さなクラックでひやっとしましたが…。
大昔、鳥海山でもヘリスキーをしていた時期があったと聞きました。
管理人
2011/06/03 19:50

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